Lunatical life in broad daylight
へにょ~~~…… リ ツ 。ヮ ツ。
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振り返れば、かなり無茶をしていました…
 ここ数日調子が悪かったせいか、久しぶりに(化学者としての)修行時代の夢を見ました。一時期うつ病になりかけた程に失敗を繰り返していた時期ですので、夢の中身も当然失敗するものが大半ですが、せっかくなので書いておきましょうw(興味ない人はパスして下さい)

 なんだかんだ言いながらも、自分にはまだまだ科学者の血が残っているみたいです…

①実験中、ふと手元のシュレンク(※1)の三方コックが開けっぱで、口からArガスがしゅ~~っと流れている事に気づく。

②何も考えずに大急ぎで閉める(※2)

③即座にこっちのガス流量を絞らなかったので、ラインを共有している兄弟子のAr流量が倍増→蒸留系の内圧が跳ね上がり、トラップでArが液化。最終的に一斉に気化して派手に噴き出す。当然、兄弟子の蒸留物は大量に損失。(※3)

④焦りまくって、元の状態に一旦返そうと自分側のガス二次栓を思いっきり開く。

⑤今度は自分側の内圧が上がり、別のシュレンクの上栓が30cm程吹き飛ぶ(※4)。

⑥運が悪い事に、塩化チタンを入れていた容器だったので、すごく活発に白煙が吹き出てくる(※5)

⑦早急に止めようとして中身をぶちまけた後、水で全反応させて液層に塩化水素を溶かし込もうと、ありあわせの容器として手に持っていたシュレンクに水道から水を入れるが、残っていた残渣が強烈に反応して入れた直後の水が未反応の塩化チタンを巻き込んで突沸し、周囲にぶちまけられる。

⑧ひどい惨状。

⑨泣きながら始末した後、当然兄弟子に叱られる(※6)。怖いけれど直接顔見ないと怒るだろうし、直視してもやっぱり怖い。どうしようもない日常。


・・・・・という、「妙に生々しいけれど、実際にはそんなことやってないよ」的な(※7)夢を見ました。失敗続きで軽度の精神外傷になっているとはいえ、大学院なんて5年も前に卒業してしまったのに(汗)

去年大阪に滞在していて実験補助員の誘いを受けた時も、次の日に似たような夢見たのが契機になって最終的に断ったし、よっぽど深く残ってるんだろうなぁ…

(脚注)
※1 空気(酸素や水分)を避けて実験を行う時に使う特殊な容器。内部をアルゴンや高純度窒素で満たし、精製した原料や生成物を内部に入れておく。反応性の高い触媒は空気と反応すると即死するものが多いので、前周期の有機金属錯体を扱う人には必須のアイテムの1つ。一方で、実験が下手な人間ほど不純物を紛れ込ませて中身を駄目にしやすい。
※2 コックを開く時は空気を混入させない為にも多少派手に流すけれど、普通は即座に緩めるのが常識。湯水の如く使っている高純度ガスも、決して安いという訳ではない。
※3 普通、蒸留系には余計なガスを逃がすバブラーが付いているので内圧が異常に上がるということはめったに無い。その辺りはまぁ、夢ですから…(^_^;
※4 シュレンクはその性質上、内圧が常に空気より高い。初心者がうっかり栓を固定し忘れているとこうなる――って、ここまでケアレスミスが多いと、むしろ感動すら覚えられます。
※5 塩化チタンは空気中の水分と反応して塩酸ガスを景気良く立ち上らせる(TiCl4 + H2O → Ti(OH)4 + HCl)。誤解のないように捕捉すると、白煙の正体はチタン化合物の微粒子。塩化水素ガスに色は無いので、洗剤を混ぜて発生させても目には見えません。
※6 実験系の研究室は危険物を扱う為、おばかさんな学生は兄弟子や師匠から体育会系のノリで厳しく躾けられる(「そのおかげで研究者に育てて貰えた」という恩義も手伝って、何年経過しようとも先輩や師匠には頭が上がらない。卒業後も、毎年研究室にお中元やお歳暮を贈ってくる律儀な人だっている)。もっとも、数百回も叱られておきながら、体罰が一度も無かったという点では、某魔法学園に比べると遥かにましな境遇なのかもしれない。
※7 ドラフト外で臭化フェノールを蒸留して異臭騒ぎを起こしたり、ガスクロマトグラフィーのカラムのネジを捻じ切ったことはありますが、その程度はまぁ、よくある研究者への階段というものです――というより、教育機関なのだから安全教育もきちんとしてあげてください。






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